なぜ、私たちは定期的に欧州に行くのか。

  • 2016.02.03 Wednesday   17:53
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    ベアレン嶌田(しまだ)です。

    ドイツより昨日、戻ってまいりました。

    今回はミュンヘンから入り、ハイデルベルク、フランクフルトと
    回ってきたのですが、暖かくてびっくりしました。
    フランクフルトは北緯50度ほどの位置、日本に持ってくると
    樺太の真ん中あたりの位置です。

    ミュンヘンは三度目でしたので、盛岡よりやや寒いというイメージ
    をもって、覚悟していったのですが、毎日春のような陽気で
    着るものに困ったくらいでした。

    さて、このウェブマガジンでも旅の模様をお伝えしたいと思って
    いますが、今日はそもそもなぜ、ヨーロッパに行ってきたのかと
    いうお話をしたいと思います。


    まず、ワインとビールというお酒を比べてみたいと思います。

    物事には何事も例外があります。一般的な視点で話します。
    よくある例外についても目をつぶってください。

    ワインの原料はブドウです。
    ブドウは生果ですので、収穫後にすぐにワイン造りに使用しなくては
    いけません。基本的にブドウの収穫地=ワインの生産地となります。


    〔車窓から見たブドウ畑(山の斜面すべて)〕

    テロワールという言葉を聞いた方もいらっしゃるかと思いますが、
    ブドウが栽培される土壌や気候がワインには大きな影響を与えます。
    そう言われる背景がここにあります。

    しかし、ワインはワインの生産地ではあまり飲まれません。
    高級ワインになればなるほど、その傾向は顕著です。ワインには
    もともと抗酸化作用のあるポリフェノールを大量に含んでいるので
    長持ちしやすいです。できてから数年経って飲まれるワインも多く
    あります。

    欧州の各国ではワインは重要な輸出品目になっています。
    フランスの農産物輸出品目では断トツの1位、14%以上のシェアを
    占める重要な輸出品目になっています。


    一方、ビール。原料は麦芽とホップです。
    もちろん、水も使いますが、これはここでは考えないでおきます。

    麦芽もホップも乾燥原料ですので、原料自体が世界中を流通しています。
    たとえば、ホップの最高級品種の一つ、チェコのザーツホップは
    世界中のどこにいても入手が可能です。

    ですので、ビールの生産地は麦芽やホップの生産地と別の場合が
    多くなっています。しかし、基本的にビールは早く飲んだほうが
    おいしいお酒です。ワインのように長持ちしません。



    このことからビールは生産地と消費地が一緒の場合が多いです。
    ドイツにはビールは工場の煙突の見える場所で飲め、という
    言葉があるほどです。


    以上を整理します。

    ワイン 原料の収穫地=ワインの生産地≠製品の消費地

    ビール 原料の収穫地≠ビールの生産地=製品の消費地

    ということが言えます。

    繰り返しますが、例外はあります。輸送技術が進歩した昨今では
    ビールの輸出も大変増えています。歴史的な経緯としてとらえて
    もらってもいいかと思います。


    何が言いたいのかと言いますと、ワインはブドウの収穫される
    現地で作られ、ワインが飲まれるテーブルで育てられてきた
    お酒であり、ビールはビールの生産地で飲まれ、その地域で
    育てられて来たお酒だと思うのです。

    つまり、ビールはその地域文化として育まれた背景から、町々で
    特有の文化を有していて、例えばデュッセルドルフとケルンのように
    ほんの目と鼻の距離の町でも全く違うビールを飲んでいたりします。

    つまり、ビールは、特に私たちが大事にしたいヨーロッパの
    伝統的なビール文化は「行ってみないとわからい」ことが
    多いのです。



    なので、私たちは私たちの大切にするヨーロッパの伝統的な
    ビール文化の本場へ定期的に行くことにしているのです。
    けれど、すべて模倣しようと思っているわけでもありません。
    見て聞いて飲んで食べてきたことを尊重し、自分たちなりに消化して
    そして自分たちの施策に反映させていきます。

    いわばそんなヒントを見つけに行っているのです。
    今回もたくさんのヒントが見つかりました。そんな現場の様子を
    次週よりご報告したいと思います。



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