地ビールの歴史を振り返る

  • 2014.01.09 Thursday   10:02
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    ベアレン醸造所の嶌田(しまだ)です。
     
    木曜日のテーマは、 「『場』をつくる。まずやってみる」です。
     
    「場作り」、これは私が会社でスタッフにもっともよく言う言葉かもしれません。
    それはなぜか・・・駆け足で地ビールの歴史を振り返ってみましょう。
     
    1994年に地ビールが解禁になり、90年代後半は実に多くの地ビールが生まれ、一大ブームを巻き起こしました。
     
    実は私どものように親会社のない地ビール会社はかなり珍しいです。大半は、観光関連の会社か、清酒メーカー、市町村(第3セクター)のどれかが親会社です。それは、観光のお土産品を、またはご当地名物を狙った存在だったからと言えます。
     
    ブームの時は、車でしか行けないような郊外のビール工場併設レストランに長蛇の列ができ、ご当地の特産品の入った、味わいよりインパクトを重視したビールが並び、私たちが考えるビールの楽しみとは全く別次元のものでした。
     

    工場建設
    〔工場建設中のベアレン 2002年頃〕

    そしてベアレンが
    2003年に創業。このころはブームはとうに終わり、地ビールにとっては最も厳しい時代でした。「地ビール?いい、いい、美味しくないから」と飲みもせずに拒絶される日々。すべてが「地ビール」の一言でくくられ、美味しくない、キワモノ的な、高い・・・そんなレッテルを貼られていました。


    初出荷
    〔初めて店頭に並んだベアレンビール 2003年〕

    これは今までの地ビールとは全く違うことをやらなければいけないぞ。私はそう実感しました。そこから、私たちの地ビールの楽しみを一から作る作業が始まったのです。それが「場作り」の始まりでした。


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    *WEBマガジン*
    <ベアレンのインナーチャイルド・マーケティング>
     
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    子供心を大切に、好きなことを一生懸命に楽しみ、その共感の輪を
    広げるという仕事術。私たちの職場のクチグセにあわせて毎日更新中。
     
    月曜更新の記事: 遊びにもきちんとルールを設ける
    火曜更新の記事: 『この指とまれ』で仲間を増やす
    水曜更新の記事: 『いいでしょこれ!』と自慢する
    木曜更新の記事: 『場』をつくる。まずやってみる
    金曜更新の記事: 前と同じことは繰り返さないこと
     
    岩手の地ビール「ベアレン醸造所」は、うまいビールで食卓をハッピーに!
    を合言葉に、岩手県盛岡市で本格ドイツスタイルビールを造っています。
    http://iwatebeer-de-happy.com/
     

    ベアレンの商品作りの肝とは

    • 2014.01.08 Wednesday   10:37
    0
      ベアレン醸造所の嶌田(しまだ)です。
       
      水曜日のテーマは、 「『いいでしょこれ!』と自慢する」です。
       
      自慢するというフレーズはちょっと語弊があるかなと思いますが、要は私たちが「いい!」と思ったものを紹介する、というスタンスを表しています。商品寄りのお話しになって行くかと思います。
       
      基本的にベアレンのビールの商品名は、ビールのスタイルをそのまま使っています。スタイルとは製法や原料でくくったビールのカテゴリーです。


      ベアレンビール
       
      創業当時、当社のビール造りの基本スタンスとして、「ヨーロッパの伝統的な製法、スタイルを尊重する。」ということを掲げました。それは今でも変わりません。
       
      ですので、ベアレンオリジナルのビール、と言うのはあまりありません。ほとんどがヨーロッパで伝統的に飲まれているビールのスタイルを模倣しているにすぎません。
       
      ビールは他のお酒より数段、長期輸送が難しいお酒です。ドイツでは「ビールは工場の煙突の見えるところで飲め」ということわざがあるほど、基本的には出来立て、新鮮なうちがおいしい飲み物です。ゆえにベアレンが日本でヨーロッパの伝統的なビールを醸造することには大きな意味があるのです。

       
      ビール工場の煙突
      〔ミュンヘンのアウグスティナー工場の煙突-2007年撮影〕

      そのためにはヨーロッパの伝統的なビールをたくさん、正しく知らなければなりません。
       
      これがベアレンの商品作りの肝でもあるのですが、具体的なお話しはちょうど今週発売になりましたチョコレートスタウトを例に取り、来週より具体的にお話ししていきたいと思います。


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      ビール会を立ち上げる。

      • 2014.01.07 Tuesday   09:23
      0
        ベアレン醸造所の嶌田(しまだ)です。
         
        火曜日のテーマは、 「『この指とまれ』で仲間を増やす」です。
         
        子供のころは、野球の好きな子が集まって野球をやり、ゲームの好きな子は家に集まってゲームをやり、って具合に「この指とまれ」で、仲間が集まって遊んでいましたよね。私はもっぱらアウトドアで、街中走り回っていました。
         
        ベアレンも似たようなスタートでした。
         
        2002年、創業を翌年に控えた(当時はいつビールを造り始められるのかまったくわからない苦悩の中でしたが)私たちはビール会を立ち上げます。


        ニモクビール会
        〔初期のころの会の様子。毎回60名を超える人気に。〕

        「この指とまれ」の指をはじめて立てたのですが、この指、「地ビールの好きな人、集まれ〜」ではなかったのです。
         
        私たちは第一回でも書きましたように、ビールの幅広く、奥深く、 そしてほとんどの日本人が知らないこの世界を多くの人に知ってもらいたい、そう思って起業しました。
         
        そのためには、私たちが感じた、このビールの世界の面白さを共感してもらわなくてはなりません。これが私たちの共感作りの第一歩、原点だと思うのです。
         

        ニモクのビール
        〔ベアレンのビールはなく、世界のビールが5-6種類用意した。〕

        ビールの面白さを知ってもらうため、世界のさまざまなビールを楽しむ会、ニモクビール会は
        2002214日にスタートしました。ニモク、というのは毎月第2木曜日に開催しているためにこのような名称にしましたが、ここにもさまざまなノウハウが・・・
         
        このコーナーでは、私たちが積み上げてきたビール会の12年間について、しばらくご紹介していきたいと思います。


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        なぜベアレンにはルールが必要なのか

        • 2014.01.06 Monday   11:00
        0
          はじめまして、ベアレン醸造所の嶌田(しまだ)です。
           
          本日よりこのウェブマガジン、本格始動です。がんばって毎日更新していきますのでどうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
           
          さて、月曜日のテーマは「遊びにもきちんとルールを設ける」です。
           
          仕事を遊びと表現することに抵抗のある人もいるかと思いますが、 仕事は社会人にとって人生の大半を過ごす場、そこが楽しくなくちゃ生きている意味がないと思いませんか?
           


          そんな風に考えている私にとって、仕事にも遊びにも共通点が多いと思うのです。そんな思いでのこのコーナーです。
           
          子供のころ、友達と遊ぶのにもルールってありましたよね?
           
          子供のころはさすがに文章にしたりはしないと思いますが、暗黙の了解というか、友達との付き合いの中で生まれてきた自然なルール、そんなものがあったと思うのです。
           
          ルールがあるからこそ、遊びも仕事も楽しく一生懸命がんばれると思うのです。
           
          ベアレンにも創業から5年、6年と経つうちにそういったものが出来上がってきましたが、途中から仲間に入ってきた人には、ルールを口で一から説明するのにどうしても漏れがあったり、うまく伝わらないものがあったりといったことが起きてきました。
           


          そこで作成されたのが「ベアレンのルール」です。ルールこそが社風、空気、雰囲気、らしさ・・・などを生み出しているのだと思います。そんなベアレンらしさ、次回から具体的にご紹介します!

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          私がビールを仕事にしている理由

          • 2013.12.30 Monday   09:39
          0
            はじめまして、ベアレン醸造所の嶌田(しまだ)です。
             
            地ビール会社を経営しているのですが、実はビールばかり好きなわけではないのです。
             
            お酒の世界には大学生のころにカクテルから興味を持ち、
            バーボン、シングルモルト、本格焼酎、清酒、ワインと、
            25年以上の酒飲み人生、それなりにしっかり飲んできました。
            今でもどのお酒も大好きです。
             
            嶌田洋一です!
             
             
            そして最後にたどりついたのがビール。
            ビールとの出会いはまさに衝撃でした。
             
            それは今から20年ほど前、あるワインの集まりの帰り道。
            知人に連れて行かれた1軒のお店。
            20人も入ればいっぱいのそのお店は、最近できたばかりの
            ベルギービール専門店とのこと。
             
            今でこそベルギービールは有名ですが、20年前はまだ
            日本に入り始めたばかり。世間での認知度はまだまだです。
            ベルギー?ビール?そんな風に思っていた私が飲んだビールが
             
            これ
            アレキサンダー
             
            ローデンバッハ・アレキサンダーです。
             
            まさに衝撃でしたね。これがビールかと。
            それが私のビールの世界に足を踏み入れた一歩でした。
             
            素直に直感的に「面白い!」と思いましたね。
            そして、この面白さ、楽しさを多くの人と共有したい。
            そう思ってやってきました。
             
            私の起業、仕事は「価値の共感」が基本です。
            私の面白い、ぜひ知ってほしいという価値観を社会に訴え、
            共感の輪を広げています。
             
             
            あたかも子供が空き地で遊ぶ仲間を探しているよう・・・
            そんな仕事術をこれから日々更新していきます!1月6日本格始動!
             
             
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